日本でも、海外でも人気のカラオケ。英語でもKaraokeというように、日本生まれです。
カラオケとは伴奏だけを録音したテープ、レコード、CD、レーザーディスクなどを指す言葉でもあり、事前に録音された伴奏を再生し、その伴奏に合わせて歌うことも言います。
語源は、カラは「空」、オケは「オーケストラ」の略で、生演奏ではないということです。
一説によれば、NHK交響楽団員らの言葉から出たものだとか。
それが放送業界で使われるようになり、一般化されたということなのだそうです。
当時のラジオ、テレビでの放送は番組自体が生放送で、番組に使われる歌もその場で実際におこなった歌と演奏が放送されていました。そのため、そのたびに、歌手や演奏かもその場にスタンバイして、歌や音を出していたそうです。
やがて、録音機能が向上し、音響は録音でまかなえるようになった時代になってきます。
歌手は現場に必要だったが歌を歌う際の伴奏は録音を再生することで手間が省けるようになっていったわけですね。
それを応用し、歌うために楽しむ画期的なものとして、録音された伴奏を再生し歌うという、カラオケが誕生したわけです。
カラオケに行くといえば、皆さんは何処に行くと思われますか?
年配の方なら、スナック・スタンドといわれる酒場。もしくは、カラオケセットと防音装置のついた部屋のお友達のうち?
でも、多くの人が(特に若い人は)カラオケボックスを思い浮かべると思います。
カラオケボックスの始まりは、岡山県内において廃車になった貨物列車/トラックのコンテナを改造して使ったことなのだそうです。
駐車場のようなだだっぴろい所に、コンテナ型のカラオケボックスがずらっと並んでいたことを、懐かしく思い出す人もいるかもしれませんね。
近年はカラオケ専門のルームタイプが主流になっています。ビルの中に個室がずらりっというタイプですね。こちらのほうが、空調設備が整えられていたり、また、ドリンクサービスやフードサービスが提供されやすいメリットもあります。
フードサービスも、昔は安かろう(下手すると居酒屋より高い?!)まずかろうの軽食でしたが、今では、出来立てで、熱いもの・冷たいものがその場で食べられるようになっています。飲み会の二次会ではなく、最初からパーティとして使う人たちも出てきているようです。
私たちがよく知っているカラオケ。このシステムを最初に考えたのは、井上大佑氏というバンドマンでした。
なじみの客から「伴奏だけを入れたテープを作って欲しい」と頼まれ、作成したのが始まりなのだそうです。彼はバンドマンらしく依頼主に合わせて、キーを移調し、テンポも変えたテープを作ったそうなのですが、その時、この個人に合わせた伴奏を入れたテープの潜在的な需要に気づいたわけです。
1971年に井上大佑氏は、歌う人に合わせた音階やテンポという概念で作られた、音楽再生装置「8Juke(エイトジューク)」を発明し、リース販売していきます。これが「カラオケ」として定着しました。
もし、このカラオケシステムで特許を取っていたとすれば、(井上大佑氏は特許の申請をしていませんでした)年に100億円以上の特許権収入が発生するとも言われています。すごい話ですね。
彼は1999年、米国タイム誌の「今世紀、アジアにもっとも影響のあった人物20人」という特集の中で、20人の1人に選ばれています。
また、2004年には、井上にイグノーベル賞(平和賞)を受賞しました。2005年には井上氏をモデルにした映画も上映されました。
現在のカラオケは、通信カラオケが主流で、メーカーは10社以上にもなります。
1992年、タイトーが通信カラオケ「X2000」を発売します。
同年、エクシングも「JOYSOUND」を発売。それ以降、次々と発売されていきます。
代表的なものは、ギガネットワークス株式会社(GIGA)、株式会社ワキタ(SynCom)、株式会社セガ・ミュージック・ネットワークス(スーパープロローグ21)、ビクターレジャーシステム株式会社(孫悟空V3)、第一興商(DAM)、パイオニア株式会社・東映ビデオ株式会社・株式会社日光堂(BeMAX‘S)、株式会社大阪有線放送社(U-kara)などでしょうか。
皆さんがご存知、もしくは通っているカラオケボックスで聞き覚えのあるところだと思います。
こんなにたくさんあるのは、通信により楽曲が提供されるようになったからといわれています。
○それまでの従来のやり方である大量にソフトを用意しなくてはいけない必要がなくなり、装置そのものが小型化し省スペース化も図れ、カラオケする場所の確保がしやすくなったこと。
○新曲の配布も早くできるようになり、ビジネスとして成功しやすいと考えられるようになったから。
だそうです。
カラオケ機種は、時代とともに進化してきています。その流れをみていきましょう。
最初は、オープンリールという大型の機械から、1962年にオランダの電機メーカーであるフィリップス社がコンパクトカセットを開発します。
さらに1965年にRCAビクター社が8トラックを発売。それから、井上大佑氏によるカラオケシステムの発明になるわけです。
それ以降は、エイトトラック、カセットタイプ、ビデオテープとなり、レーザーカラオケ、(十数年前まで、お金持ちのおうちで、大きなカラオケの機械を見た記憶がある方もおられるかもしれませんね。)VHDカラオケ、CDG、CDS、CDIへと進化しています。
現在では、通信機能が進歩し、ディスクは使わず、音楽をデータ化して提供するシステムである通信カラオケが主流になっています。
ソフトを揃えていた時代では、歌詞カードや歌詞の書かれた本を見ながら歌っていましたが、現在ではモニターに歌詞が字幕スーパーの形で表示され、歌う部分の色を変えて示す仕組みになっています。
はじめて歌う曲、1番しか知らない曲など、なじみの薄い曲でも、チャレンジしやすいと思う方もおられるのではないでしょうか。機械の進歩でさらに、楽しめるようになってきていますね。